2016.11.24
国際ハイヤーでは2016年5月に開催された「伊勢志摩サミット(第42回先進国首脳会議)」をはじめ関連閣僚会議である「G7広島外相会合」「G7新潟農業大臣会合」「G7富山環境大臣会合」においてV.I.Pの送迎を行いました。
V.I.Pの送迎を行ったハイヤー88台の内、伊勢志摩へは69台、広島外相会合へ12台、新潟農相会合へ5台、富山環境相会議へ2台が東京都内の営業所から現地へ向かいました。国際ハイヤー、ケイエム国際、国際自動車横浜のハイヤー乗務社員を中心に、運行管理者、タクシー事業所の台東営業所、三鷹営業所、吉祥寺営業所、練馬営業所、羽田営業所、板橋営業所、東雲営業所、世田谷営業所の乗務社員を含む合計144名が今回のサミット関連の送迎に携わりました。
菅野信好:銃弾の貫通を防ぐことができるように設計されており、要人輸送によく利用される車です。外観は一般車両とあまり変わりませんが、車両が重いので加速が遅くなります。慣れるまでは運転に注意が必要です。
中野亮:防弾車を運転するハイヤードライバーが各チームのリーダーとなって、私たちが運転するハイヤーをまとめてくださっていました。チームは他社のドライバーも混じって構成されているのですが、私の担当するフランスチームは国際自動車のベテランハイヤードライバーがリーダーでした。普段から官公庁関係の仕事を任されている方なので、緊張感が漂う現場でも堂々と振る舞っていたのが印象的でしたね。少しでも不明点や気になる点があったらチーム全員で確認する時間をきちんととり、綿密な打ち合わせを重ねて当日に臨みました。
菅野信好:要人送迎では警察車両3〜4台と、私たちが運転する車両3〜4台が一車両半くらいの車間距離で走る必要があります。一車両半というと約4〜5mほどでしょうか。車間を保ちながら走らなければいけないので、訓練が必要です。そういった大規模な会議ならではの対応が今回の伊勢志摩サミットでの特徴かもしれないですね。
菅野信好:もちろん、今回のような国際会議で要人送迎の主要部分を担当するという業務を任せていただいたことは、とても光栄なことです。しかし、誤解を恐れずに申し上げるなら、ハイヤードライバーとしての送迎業務に差は無いんです。どなたをお送りする際も、「安全・確実・迅速・快適」という基本原則は変わりません。とにかく無事にお送りすることが何よりも重要であって、仕事の大小に関わらず私たちが意識すべきことです。
坂入仁:確かに心がけについては菅野が言った通りですね。業務的な面でお話すると、チームで仕事を行ったことが伊勢志摩サミットと普段の業務との違いですね。ハイヤー、タクシーに関わらずドライバーは基本的に1人で仕事を行います。ですが今回のように大規模な送迎ではドライバー同士の連携や、警察車両との協力が必要です。なので送迎が終わった後は、他社の方であってもチームごとに信頼感が生まれて仲良くなることも多いんです。
伊藤良貴:国際自動車のドライバー代表の1人として恥ずかしくないよう振る舞うことは意識しました。一般的に「サミットで要人送迎を担当するドライバーはベテランばかり」というイメージがあるかと思いますが、今回国際自動車から参加したタクシードライバーの多くは20代の若手ばかりだったんです。私たちがミスをすると、「やはりタクシードライバーはハイヤードライバーと比べて慣れていないのだろうか」や「若い人に任せるのは難しいか」と思われてしまうので、普段以上に気を引き締めて業務にあたりました。
菅野信好:タクシードライバーの若手の方たちはかなりよく頑張ってくれたと思います。慣れていない仕事とはいえ大きな問題も無く、一生懸命取り組んでくれました。普段タクシードライバーとハイヤードライバーが一緒に動くことはあまりないので、とても良い機会だったと思います。
伊藤良貴:本当に貴重な体験でしたね。特にハイヤードライバーの方と一緒に仕事をすることはかなり刺激になりました。今回の伊勢志摩サミットに関わらせていただくことが決定してから、いつも以上に丁寧な運転を意識して通常の業務にあたっていたのですが、私が想像していた以上にハイヤードライバーの方の運転が丁寧で驚きました。「ブレーキを踏んだことすら分からないような運転をした方が良い」といったアドバイスを受け、自分の中での基準が上がったと思います。今後タクシードライバーとして仕事を続けていくうえでもかなり役立つ経験になりました。
中野亮:確かにタクシードライバーとしての業務に役立つことを学べた機会でしたね。大勢の方と協力してお客さまをお迎えする経験はかなり新鮮でした。国をあげての催しに、新米の自分が参加することに緊張もしましたが、皆さんの支えによって乗り切ることができました。お世話になった方々にとても感謝しています。
菅野信好:ハイヤードライバーとして何度か要人送迎に携わってまいりましたが、常に初心を忘れないようにいたいと思います。また何か大きな国際会議やイベントがありましたらまた是非とも関わらせていただきたいですね。
坂入仁:伊勢志摩サミットに関われたことは、国際自動車の諸先輩方が築き上げてきた「信頼」の証拠だと思います。素晴らしい機会に恵まれたことに感謝しつつ、今後は自分たちが次に繋げるための一翼を担うことを意識して普段の業務に臨みたいと思います。
皆さん本日は貴重なお話をお聞かせいただいて、本当にありがとうございました!
写真左から菅野信好さん(国際ハイヤー)、中野亮さん(国際自動車城西)、坂入仁さん(国際ハイヤー)、伊藤良貴さん(国際自動車城南)
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